住むほどに深まる、家族のきずなと、木のあじわい。
木は古くから人に愛され、役立ってきたました。それは、木がさまざまな「うれしい」「気持ちいい」を私たちの暮らしの中に運んでくれるからではないでしょうか?木がひとに、暮らしにやさしい理由をご紹介します。
木の椀が熱くならないのは、内部の無数の孔に空気が封じ込められ、熱が伝わりにくいためです。さらに、味噌汁が飲みやすくなり、冷めにくいのも特長。木は断熱性や保温性に優れた素材で、日常のさまざまな場面で役立っています。
木を多く使った空間が居心地よく感じるのは、木の色が「あたたかみ」や「なごみ」を与えるためです。さらに、木は紫外線を吸収する性質があり、室内で使用すると蛍光灯や太陽光の刺激を和らげ、目の疲れを軽減してくれる効果もあります。
木は、暮らしの中で変化し続ける「家族とともに育つ素材」です。紫外線による「外からの変化」と、木の細胞に含まれる樹脂(ヤニ)が時間をかけて表面に浮き出る「内からの変化」が重なり合い、使い込むほどに深い味わいを生み出します。
この現象は「経年変化」と呼ばれ、使い方や置かれる環境によって色の変化はさまざま。やがて「わが家だけの色」へと育っていくのは、木ならではの楽しみですね。
ITAYAの木の棚板やオーダーDIY家具のウレタン塗装では、木本来の自然な変化をお楽しみいただくため、塗膜が黄変しにくい特別な塗装で仕上げています。
ニュージーパイン/ナチュラル色
豊富な樹脂の力で、つややかな飴色になります。
オーク/クリア色
使いこまれるほどに色が深まります。
ウォールナット/クリア色
全体的に明るく穏やかな色へと変化します。
メープル/クリア色
紅葉のごとく、赤く色づきます。
木材は、自然が生み出した唯一無二の素材です。育った環境によって、それぞれに異なる表情を持っています。
少し色が濃いもの、小さなホクロのような節があるもの、過去の傷跡が残るもの。どれも、その木ならではの個性です。まるで人と同じように、一つひとつ違う「その木だけの顔」を、ぜひ大切に愛してあげてください。
濃淡・源平
淡かったり、赤みがかっていたり、木の色合いは同じものが二つとありませんね。木が心材化すると木に含まれる成分が変化して色が濃くなりますが、その色合いは個々の木で千差万別。板状につなぐと、目に心地よい自然な濃淡のコントラストが生まれます。
※心材化…生きた細胞が死んで堅くなり、湿気に強くなること。
入り皮
木が成長する間には、台風がきたり鳥につつかれたりと、何かの原因で樹皮が傷つくこともあります。その場合は、樹皮のすぐ下にある形成層が、傷ついた樹皮を取り込んで修復しながら成長を続けます。これが「入り皮」。木の強い生命力の証ですね。
※形成層…春から秋にかけて細胞分裂を行い、樹幹を大きくする組織。
木目
オークなどの環孔材は道管が年輪に沿って並んでいるので、木目がはっきりと現れやすいという特長があります。この豊かな表情が好まれ、オークは古くから高級家具などに使われています。木目は使い込むほどに味わい深くなっていきます。
※環孔材…木が根から水を吸い上げるときの通り道となる道管が、年輪に沿って規則正しく並んでいる材。
シュガースポット
メープル材特有の表情で、糖分の多い樹液が点や線状ににじんだ跡です。メープルシロップが採れるくらいの木だから、なるほど納得。甘い香りを連想させる「シュガースポット」という名前も、手でそっと愛でたくなるようなかわいらしさです。
虎斑
オークの材には幅の広い放射組織があり、柾目面に銀色の斑となって現れます。これを「虎斑」といい、光の加減によってキラキラ光るなど見え方が変わります。オーク独特の紋様として、古くから大切にされているんですよ。
※放射組織(広葉樹)…木が成長するのに必要な栄養分を貯蔵する部分で、繊維方向に直交した組織。
葉節
オークやウォールナット、メープルには、直径1~2㎜ほどの小さな節が見られることがあります。これは木の幹に細く小さな枝がついて自然に枯れ落ちた跡で、「葉節」といいます。別名は「ピンノット」。人間でいえばホクロのようなもので、小さいながらも、多彩な木目に個性的な表情を添えます。
節かげ(交走杢理)
節の影響でまわりの木目がゆらぎ、筋状の模様が生まれたもの。行儀よく並んだ木目を横からつついたような、ちょっとした遊び心とふしぎな奥ゆきを感じさせてくれます。
木の棚板や家具を使ううえで気になるのは、お手入れではないでしょうか?
ITAYAのウレタン塗装は、木の風合いを損なわない特別な仕上げ。うっかり水滴や調味料をこぼしても、乾拭きや水拭きでサッと拭くだけでOKです。毎日のお手入れも簡単で、安心してお使いいただけます。