ハコの形をした金具を積むようにして棚を作ることのできるツムハコ。固定用の取付ビスはハコの中に隠れるのでスッキリと美しい仕上げ。自立させてキッチンのカウンターやお部屋の間仕切りとして使うこともできます。
前半では、ツムハコの取り付け手順をご紹介します。
後編では、壁に固定して壁面収納にする場合の取り付け方法と、ツムハコをアレンジした壁面ディスプレイシェルフをご紹介します。 後編はこちら
今回組み立てるのは、4段の脚付きオープン棚。
一番小さなサイズのツムハコ(120mm)を脚代わりに3つ使用します。一番下になる棚の段は安定させるために大きなサイズのツムハコ(360mm)を3つ。
以降、ツムハコのサイズを300mm、180mm…と上の段になるごとに小さなサイズにして各段3つずつ使用して、4段のオープン棚にします。
床に横向きに仮置きして、実際に収納するものを考えながら設置する棚のイメージを作ります。
※ビス穴の位置は上下でずらしてあるので、ツムハコを真上に重ねても、ビスが干渉することはありません。
板板を裏返しにして平置きし、ツムハコの位置を決めます。今回は間仕切りタイプにするので、300mm幅の板の中心にツムハコの中心がくるようにします。
棚板の端からツムハコの中心までは必ず300mm以内に取り付けます。
ツムハコの位置と、ビス穴の位置に印をつけます。
印をつけたところに下穴をあけます。
付属のビスで固定します。
※ツムハコとツムハコの間は1200mm以内になるように取り付けます。(但し、棚板の厚さが30mmの場合。棚板の厚みがそれより薄い場合は900mm以内が望ましいです。)
同様の作業でツムハコのマグネット部分が棚板側に来るように組立て、ツムハコを取り付けた棚板を4セット作ります。
ツムハコを取り付けた棚板を下の段から順番に乗せて固定します。
※強度を保つために、各段の両端にくるツムハコは上下段のツムハコの端から60mm以内に取り付けてください。
小さいサイズのツムハコをネジ留めする場合はミニドライバーで固定すると便利です。
全ての棚板を固定し、最後に床に固定して蓋を取り付けたら完成です!
蓋を取り付けます。
今回のような間仕切り用のオープン棚の場合、高さは1250mmまで,幅1820mmまで安全に組み立てることができます。
高さが1250mm〜1600mmの場合は左右どちらか一面を壁面固定金具(別売り)で固定します。(但し幅は1500mmまでとします。)また、安全のため床にも固定することをお勧めします。
後編では、壁に固定して壁面収納にする場合の取り付け方法と、ツムハコをアレンジした壁面ディスプレイシェルフをご紹介します。 後編はこちら
<協力>
TANOKはものづくりの楽しさを広めるために集まった番匠智香子、たまいかおり、嶋崎都志子の3人のDIYアドバイザー集団です。フリーペーパーの発行やイベント教室などを通して、暮らしのなかのちょっとした手づくりで温かい気持ちになれるもの、工具を使って本格的につくるものなど、いろいろな「たのしくつくるもの」を提案しています。